屋根工事・建築板金工事・外装工事全般

  1. HOME
  2. 雨漏り修理・部分修理
  3. 雨漏り修理・部分修理2    
  4. 雨漏り修理・部分修理3   

【雨漏り修理・部分修理(3)】

⑤棟が!

棟部の白い漆喰がはがれ葺き土がむき出しになっています。
棟の瓦(熨斗瓦=のしがわら)も緩んでしまいガタガタになっています。
この場合、即雨漏りというわけではありませんが、しばらく放っておくと棟が崩壊し雨漏りするだけでなく他の瓦にも悪影響を与えることになります。

  • 棟は瓦と瓦の継ぎ目を覆う役割りをしています。
  • 棟を定期的に点検・改修することにより屋根は格段に長持ちします。
棟の修理

⑥漆喰が!

棟部はひと昔前まで、葺き土がむき出しになる部分や鬼瓦のまわりなど は白い漆喰を塗って防水と飾りを兼ねていました。 現在は南蛮漆喰(耐水性があり化学配合された収縮しにくい土材)やコ―キ ングの普及などにより白い漆喰を塗ることはなくなりましたが、古い屋根の 補修にはまだ使われることがあります。 漆喰が剥がれて即雨漏り・・ということはありませんが、雨水がじょじょに棟を 侵食していき長く放っておくと雨漏りの原因になります。

  • 意匠的にも塗りなおすと綺麗です。
  • まだ漆喰がついていても黒く変色している部分は雨水が土部分まで 浸透しています。
漆喰の修理
⑦カラーベストが!

カラーベストはセメントが主成分のため、塗装がはげると雨水をどんどん 吸水します。屋根塗装をすれば一時的な見ばえを取り戻すことはできますが、元々の塗装とは違うため根本的な解決にはなりません。 さらに20年を超えるカラーベストは現在、取り替えるかカバー工法で新しい 屋根材をかぶせるしかありません。

※今回は金属屋根材をカバー工法でかぶせました。

  • カラーベストは初期費用が安く、軽量ですが、寿命が短く、遮熱・遮音・断熱に劣ります。
  • カバー工法では下地は直せません。
金属屋根カバー工法

⑧棟板金が!

カラーベストや金属屋根に共通の棟板金です。
ほとんどは貫(ぬき)と呼ばれる板を棟部に取り付け、その上からかぶせて釘で打ちつけます。しかし、年月の経過とともに釘が抜けてきたり貫板が腐ったりします。
対処方法としましては

  • 貫板がしっかりしている場合
    →既存の板金棟または新しい板金棟を釘またはビスで打ち直す。
  • 貫板が腐っている場合
    →新たに貫板(木材または人工木)を取り付け、既存の板金棟または 新しい板金棟を釘またはビスで取り付ける。
棟板金 修理

⑨雨といが!

雨といがつまると雨水があふれます。屋根の軒裏や壁などを濡らし、 接合部などの劣化を早めてしまう恐れがあります。庭に背の高い草木を植え ていたり、裏に山があったりすると落ち葉でつまりやすくなります。 定期的に点検をして掃除をする必要があります。 ご家庭でできる点検としましては

  • 二階建てのお住まいならば、二階の窓から一階の雨といの中を目で 確認する。
  • 雨の日に外に出て見る。雨といからあふれていたり、端部や接合部 からポタポタと大粒の雨水が落ちてきていないかなど。

※雨とい掃除は高所作業で危険ですので、ご自分でやられずに当店 にお任せください。

雨とい掃除