屋根工事・建築板金工事・外装工事全般

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【雨漏り修理・部分修理(2)】

①谷板金に穴が!

この部分は谷といい、もっとも雨漏りしやすい場所の一つです。
古い谷板金は銅板でできていますが、雨水などによる長年の経年劣化により穴が空いてしまっています。ちなみに銅板の青い色はサビで「緑青(ろくしょう)」と呼ばれます。
この緑青は鉄などに見られる赤いサビとは違い、銅の内部を守ってくれる皮膜です。(自由の女神なども緑青の色です。)

  • 谷板金に穴が空くと即雨漏りします。
  • 対策としては古い谷板をめくりステンレス製の新しい谷板金を入れて瓦を復旧します。
谷板金 穴の修理
②天井に雨のしみが!

天井にシミができるほどの雨漏りは致命的なことが多く、大修理になる可能性があります。
少しずつ屋根裏に雨の通り道ができて、天井へと流れ落ちます。
長い間、内部を侵食していることが多く、めくってみたら垂木や隅木が腐っていたなんてこともあります。

・今回はややこしい取り合いからの雨漏りで、めくって下地をなおしてからステンレスの板金で雨水をとりました。
下地のなおし ステンレスの板金で雨水をとる
③屋根に苔(こけ)が!

苔が見えます。これは谷板金に葺き土(ふきつち)が乗っていてその土が水分を含み苔を生やしています。
谷板金の上の屋根材(瓦)を施工しやすい、横から入ってくる雨を防ぐという理由で谷板金に葺き土を乗せて施工してある場合があります。しかし、これは間違った施工です。瓦と葺き土の界面張力(いわゆる毛細管現象)で屋根 材の中に雨水を呼び込み、雨漏りの原因になります。

  • 葺き土が南蛮漆喰などの漆喰でも同じです。
  • 谷板金に葺き土や漆喰を乗せるのは雨漏りの原因になります。
屋根に苔
④瓦が!

瓦と葺き土の縁が切れて瓦がずれてしまっています。
しばらくは葺き土や下葺き材などが雨水を吸水しますが、放っておくとズレた隙間から侵入した雨水により雨漏りする危険性があります。

  • 瓦を突き上げてズレを修正します。
  • 必要な葺き土を足し、内部で銅線やステンレス釘などで瓦を緊結しなおします。
瓦のずれの修理